安全運転・基礎知識

【MSSF代表より】酷暑で体調を崩して実感した、真夏の水分補給と「栄養ドリンク頼み」の注意点

MSSF(Motor Sports Safety Field)の皆さん、こんにちは。代表の後藤です。

連日、厳しい暑さが続いています。桑名周辺でも、そして私自身の仕事現場でも、身体にこたえる高温環境が続く毎日です。

そんな中、実は私自身がこの猛暑と疲労で体調を崩してしまい、しばらく公式LINEの配信もできない状態になっていました。

適切に休み、水分や電解質の補給を意識して、ようやく復活。今回はその実体験と、自分自身の失敗から改めて感じた「真夏に頑張りすぎないこと」と「水分補給の考え方」を共有します。

「疲れたから栄養ドリンクで頑張ろう」が落とし穴になることも

疲れているとき、「栄養ドリンクやエナジードリンクを飲んでもうひと頑張り」と考えることがあります。私自身も、そうしてしまうことがありました。

ただ、真夏に大切なのは、疲労感をごまかして活動を続けることではなく、身体が必要としている休憩と水分・塩分補給を優先することです。

栄養ドリンクやエナジードリンクは、熱中症対策のための水分・塩分補給を目的とした飲料とは限りません。また、商品によってはカフェインを多く含むものもあります。厚生労働省は、カフェインの過剰摂取によって、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、吐き気などの健康影響が生じる可能性があるとして注意を呼びかけています。

つまり「エナジードリンクを飲んだから大丈夫」と考えるのではなく、水分補給は水分補給、休むべきときは休む。ここを分けて考えることが大切です。

真夏は「喉が渇いてから」ではなく、こまめに補給する

環境省の熱中症予防情報でも、暑い環境ではこまめな休憩と水分・塩分補給が呼びかけられています。

バイクは走っている間に風を受けるため、「まだ大丈夫」と感じやすいところがあります。しかし、ヘルメットやプロテクター、ライディングウェアを身につけ、直射日光や路面からの熱を受ける環境では、身体には確実に負担がかかっています。

  • 走り出す前に水分を取る
  • 休憩のたびに補給する
  • 給油などで止まったタイミングを補給のきっかけにする
  • 大量に汗をかく状況では塩分補給も意識する

こうした基本を早め早めに行うことが重要です。

私が助けられたと感じた経口補水液。ただし「普段飲み」とは別です

今回、私自身が体調を崩した際、助けられたと感じたもののひとつが経口補水液のOS-1でした。

私は弱った身体で一気に飲むより、少しずつ口に含むように飲む方が楽に感じました。これはあくまで私自身の体験です。

OS-1公式では、飲める状態であれば一度に飲んでも差し支えないと案内されており、嘔吐している場合などには、一度に多量に飲むと嘔吐を繰り返すことがあるため、少量ずつ時間をあけて飲むことが勧められています。

また、ここは特に誤解のないようにしたいところです。消費者庁は、経口補水液について脱水状態でない人が普段の水分補給として飲むことを目的としたものではないと注意喚起しています。OS-1も、軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給・維持や、脱水を伴う熱中症などでの利用が想定された経口補水液です。

「暑い日は何でもOS-1にすればいい」ということではありません。普段の水分補給と、脱水が疑われる状態で使う経口補水液は、目的を分けて考えましょう。

「まだ走れる」より「今日はやめておく」も安全判断

今回、自分自身が体調を崩して強く感じたのは、身体から出ているサインを無視しないことです。

「せっかく来たから」「あと少しだから」「予定していたから」。バイクに乗っていると、つい続けたくなる理由はいくらでも出てきます。

でも、体調がおかしいと感じたら、走行や作業をやめて涼しい場所へ移動し、身体を冷やして休むことが先です。意識がおかしい、自力で水分を取れない、休んでも症状が改善しないといった場合は、無理を続けず救急要請や医療機関への受診を判断してください。

真夏は、引き返す判断も安全運転のひとつです。

そして私自身はというと……

今回は、まさに「泣きっ面に蜂」状態でした(笑)。

猛暑と疲労に加えて、たくさんの昆虫との“スキンシップ”までありまして……。身体が弱っているときの怖さを身をもって感じる毎日でした。

無事に復活した今だから笑って話せますが、皆さんには同じような思いをしてほしくありません。

  • 水分を取る
  • 必要に応じて塩分も補う
  • こまめに休憩する
  • 暑さから逃げる
  • 無理だと思ったら走らない

どれも特別なことではありませんが、真夏にはこうした基本が本当に重要です。

MSSFでは、ライディングテクニックだけでなく、ライダー自身のコンディションを守ることも安全運転の一部だと考えています。

熱中症対策の基本については、MSSFの「熱中症対策は?夏場のバイクで意識したい基本」でも詳しくまとめています。暑い時期に走る前に、ぜひ一度確認してみてください。

まだまだ厳しい暑さが続きます。愛車とともに、この夏を安全に、元気に乗り切りましょう。

MSSF代表 後藤


参考情報

※本記事は一般的な安全情報とMSSF代表の体験を紹介するもので、個別の診断や治療を目的とするものではありません。体調に不安がある場合は医療機関等へご相談ください。

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